空調設備や建築技術が発達した現代では、建物を高気密高断熱化し、閉め切った各部屋に空調設備を設ける事によって、機械化された冬暖かく夏涼しい家は、比較的簡単に手に入れることができるようになりました。しかし、この事が壁体内結露やシックハウスなど、家の寿命や人体に関わる重大な問題を生み出してきた事も事実です。
そこで、私たちは自然の恵み(風、光り)を取込み、機械だけに頼らない家づくりを大切にします。余分な廊下や間仕切りをなくし、風の通り道を考え、自然と調和した空間の創造をお約束します。
住まいの中で廊下が占める割合いは意外と大きなものです。玄関から入って、廊下を通って各部屋に入り、また廊下を通って2階へ、こんな廊下も、あわせるとひと部屋分の広さになるものです。そんな、通路としての廊下″は本当に必要なのでしょうか?廊下を部屋うちに取込むことができれば、居室は広く開放的になり、間と間はつながり、ゆとりが生まれます。
間取りの例のように、精々12帖ぐらいの部屋しかとれなかった家族空間が、30帖の広がりをもった間取りに生まれ変わり、そこに生活する家族の気配が自然に感じられる、ふれあいのある空間の創造が可能です。